「小説家になろう」のサイトは私もよく利用しているのですが、本当に色々な作品があります。その中で、ＭＭＯＲＰＧ――つまり、オンラインゲームですね――を題材にした作品も数多くあります。
有名なところですとＮＨＫでアニメ化された『ログ・ホライズン』、通称ログホラ。こちらの作品は、プレイヤーたちがオンラインゲームの世界に召喚されてしまうもの。大規模な召喚ものですね。ただのゲームとして物語が動いていくのではなく、人間関係やお金の流れ、政治諸々、そしてゲームシステムについても絡んで進んでいて、とても読み応えがあります。
その中で、今回私が読んだのは『新しいゲーム始めました。～使命もないのに最強です？～』という作品です。
これは、オンラインゲームの世界へ召喚されるわけでも、転生してゲームに似た世界に生まれ変わるわけでもない。オンラインゲームを楽しんでいる主人公たちの物語です。
映画で言うと『レディプレイヤー１』みたいな雰囲気ですね。ＶＲＭＭＯゲームなので、その世界に入り込んでゲームをするって感じです。画面上でＰＣを動かすのではなく、自分がゲームの世界に入る疑似体験をする感じ。
この作品の特徴は、主人公たちは本当に普通にゲームを楽しんでいるところ。ただし、ちょっとだけ違うのは主人公が『フラグの回収率が以上に速い』ということ。
フラグというのは、ゲーム内のイベントを進めるために必要な条件ですね。何故か運営が設定した条件を軽々とクリアして、ありえない速さ＆幸運（？）でそれらを達成していく主人公たち。作中では、運営側の嘆きも描かれていて、思わずクスリときます。
私は書籍で読んだので、主人公が何故こんなにフラグ回収が早いのかというのはまだ分かっていませんが、とにかくどんどん進めていて。その事に対して偉ぶったりもせず、自慢したりもせず、仲間たちもわいわいと賑やかで見ていて一切「あ、これ嫌だな」という要素を感じませんでした。主人公と仲間が全員成人済みというのも、安定感があるからかもしれません。オンラインゲームをやった事がある人だと、より楽しめると思います。
転生したり、召喚されたり、使命を負わされたり――そんなＭＭＯＲＰＧ系の小説とは一味違って、本当にただ楽しんでいる主人公たちを見る事が出来る。気楽にオンラインゲームの話を読みたい、そういう人におすすめの作品です。
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新しいゲーム始めました。（2） 使命もないのに最強です？ [ じゃがバター ] 価格:1,399円 |
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