こだぬきと領主さまの物語
作者:雨宮うり 様
木の枝から降りられなくなった子狸を助けてくれたのは、まだ年若い領主さまでした。
お礼をしようと奮闘する狸ですが、失敗ばかり。
そんな時、女神さまがちょっとだけ力を貸してくれることになりました。
ほのぼのとした童話風のお話です。
web小説紹介コーナー、第一回目。
今回は、小説家になろうにて投稿されている、雨宮うり様の短編小説『こだぬきと領主様の物語』をご紹介したいと思います。
この物語は、木の上から降りられなくなってしまった子狸が、助けてくれた領主様へ恩返ししようと頑張る、童話風のかわいいお話です。
人と人ならざる者の優しい関係って、良いですよね。私も大好きです。
一生懸命な子狸、有能だけどちょっと不器用な領主様、そして領主様の御屋敷の優しい使用人たち。そんなほのぼのほっこりとした、穏やかに進むストーリーがとても心地よいお話です。
そしてゆっくりと芽生えていく子狸と領主様の恋心も、ふわっと花が開くような、とても優しいものでした。後半に少しハラハラするところがありますが、そこはさすが女神さまのおられる国。
優しさには優しさで返す、そんな言葉が似合うとても素敵なお話です。
こちらの他にも『こだぬきの届け物』と『世は全て事もなし』の二作品が投稿されており、どちらも読んでいてとてもほっこりできます。
人と人外の優しい恋のお話を読みたいという時に、オススメの作品です。
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