「赤髪の白雪姫ファンブック」感想 旅行本を読んでいるようなお洒落で素敵な一冊!

あきづき空太先生の「赤髪の白雪姫」。「俺様ティーチャー」「フルーツバスケット」「桜蘭高校ホスト部」等々、たくさんの楽しい作品を出版されている、花とゆめコミックスから出版されたシリーズ。2015年にはアニメ化もされた人気作です。

とても綺麗で、素敵で、真っ直ぐさが詰まったファンタジー。イラストはもちろんですが、世界観やその描かれた世界の素敵さ、それぞれのキャラクターが持つ信念、願い、誰かに寄り掛かるわけではなく、それぞれが隣に立って歩いて行く姿を見る度に背筋が伸びる気持ちになりました。

この作品だけではなく男子高校生の青春を描いた「青春攻略本」や、短編集の「ヴァーリアの花婿」も面白く、読み応えがあります。あきづき空太先生が描く物語は、飾らない登場人物達の澄んだ美しさや格好良さがとても素敵で面白く、男女問わずに楽しめる作品です。

赤髪の白雪姫ファンブック

いつか画集やファンブックが出ないかな……と思って待っていたのですが、ついに!先日9月10日に、赤髪の白雪姫ファンブックが発売となりました。実は私、事前情報を知らなくて、書店に行った時に「あれ!? ある!?」と嬉しい驚きのままにレジへ直行していました。

表紙の白雪がかわいい。まるで童話の表紙のようにも感じられますね。カバー下はもっとその雰囲気が出ておりまして、テンションがあがりました。

こちらのファンブックですが、全183ページと、とても読み応えのあるボリュームです。中には「人物図鑑」に設定資料、漫画原稿のメイキング、クラリネス公用語辞典、アニメのキャスト&スタッフメッセージ、あきづき空太先生と白雪の声優である早見沙織さんの対談、そして描き下ろし漫画も収録と、盛りだくさんの内容になっております。

この人物図鑑がまた素敵で、メインキャラクターは描き下ろしなんですよ!すごい!



旅行本のような始まり

わくわくしながらファンブックを開いた時にまず思ったのが「まるで旅行本のような始まりだ……!」でした。

とても綺麗なんですよ。素敵さが詰まっていて思わず声が出ました。

元々私は漫画やゲームの設定資料とか、ファンブックとか、そういった類のものが大好きで、色々な作品のものをよく読んでいるのですが、大体の作品はキャラクターに比重を置いているものが多いです。

ですがこちらの赤髪の白雪姫のファンブックは、世界観とキャラクターのバランスがとても良いんですよ。もちろん登場人物が多いので、人物図鑑のページ数は多いですが、地名や施設、登場した道具や植物等々、そういったものが事細かに収録されていて、まるで一冊の旅行本を読んでいるような印象を受けました。とても好き。

リュウの研究メモや、宮廷薬剤師試験まで載っている!

面白いなと思ったのが、リュウの研究メモと宮廷薬剤師試験が載っていたことです。試験の方は実際に読者に解いて貰うという形で空欄つき!私も挑戦してみたんですが、コミックスを読み直さないと結構難しくて楽しかったです。

世界観がしっかりしている作品だからこそ、こういう部分もふわっとではなく、しっかり描かれているんですよね。

赤髪の白雪姫ファンブック――ページ数も内容も、とても満足できる一冊でした。赤髪の白雪姫が好きならお勧めです。とにかく綺麗で、情報がたくさん詰まっていて楽しいですよ!

赤髪の白雪姫ファンブック (花とゆめコミックス) [ あきづき空太 ]

価格:680円
(2019/9/16 10:02時点)

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